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流浪の月のkazuのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.0
雨の公園でびしょ濡れになっていた10歳の少女・家内更紗に、19歳の大学生・佐伯文が傘をさしかけます。伯母に引き取られて暮らす更紗は家に帰りたがらず、文は彼女を自宅に連れて帰ります。更紗はそのまま2カ月を文の部屋で過ごし、やがて文は更紗を誘拐した罪で逮捕されてしまいます。“被害女児” とその “加害者” という烙印を背負って生きることとなった更紗と文は、事件から15年後に思わぬ再会を果たすのですが。。。

監督・脚本が『フラガール』や『悪人』『怒り』の李相日監督なので、期待値大で鑑賞~👀

人間の描き方、人の心理描写が絶妙で李監督の感性が素晴らしい。作品は全体的に重々しく、暗い雰囲気が続きます。私は嫌いじゃないけど好みは分かれるかなぁ~『怒り』が好みの方なら楽しめるはず・・・

時折、なんてことない "風景" のカット画像が入るのですが、意外と印象に残っていて、これがこの作品の独特な間を作っている要因の一つなのかな?と勝手に納得🤔

主役の松坂桃李と広瀬すずは、作品の空気感にハマっていてお見事!それを超える勢いで、少女期の更紗を演じた白鳥玉季の演技には注目です🥳
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