このレビューはネタバレを含みます
原作未読ですが、、、、サービス精神が旺盛すぎたんだと思いますが、私はご都合主義で脇が甘く感じてしまった。
例えば、DVシーン。
フィジカルに不利な差がある場合、人はボコられてるとき自然と亀のように四肢をひっこめて顔を床にむけて丸くなります。
顔だしたら一番危険だから。
少しでも動いたら相手に反抗ととられて、暴力が長引いたり激しくなったりする可能性があるから指一本動かすのも気を使うもんなんですよ。
そこを顔をあげて表情みせます、、、か?
反撃もせめてしばらく相手が止まってからじゃないと動かない。
例えば、救急車のシーン。
あの喧騒の中、なんであの距離でかすれ声が聴こえて重症だというのにふたりに会話をさせるために救急隊員は担架の移動を止めるのだ…。
それはないよ……。
あのラストに持ってくにはリアリティの積み重ねを丹念にして欲かった。
これは原作の問題なんでしょうが、『ブレンダと呼ばれた少年』の中にも半陰陽のもっと酷いケース出てきたような覚えがあるが(昔読んだので違うノンフィクションかも。子宮があるのに出口がなくて生理になると地獄という…)これ描く場合、もうそれ一本でいかなきゃいけないくらい重いから。
例え少年とはいえ、ペドっていう同じく未分化なものに愛着をもつ→成長しても、それが愛。って本線に説得力を与えてほしかったです。
尚、俳優陣は迫真の演技をしています!
そこが反転してしまって、しらけてしまいました。
いや、ほんと俳優陣は迫真なんですけど、ね。