うにた

流浪の月のうにたのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.0
 日本は小児性愛者への偏見や負の感情が強いなと感じる。そして、あたかも小児性愛者であるという事実だけで犯罪と見なされる。それが私達と変わらない、選ぶことが出来ない、性であるのに。
 確かに実際に欲のために小児に手を出して犯罪を犯すことはいけない。しかしそれはマジョリティ側である人間も同じである。
 見方を変えてみると、彼らは愛したいと思う人を愛すこと自体が犯罪になるのである。こんなにも残酷なことがあるだろうか。その上多くの偏見や差別に晒されている。これ以上彼らを否定して何になるのか。
 私達マジョリティ側はただその性を偶然生まれ持ったのであって、それが小児性愛だった可能性だって大いにある。
 だからこそ、私達が目を向けるべきなのは、小児性愛者に対して、偏見や負の感情をあらわにするのでなく、理解しようとし、支えることが大事なのではないかと感じた。
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