ふゆき

ARGYLLE/アーガイルのふゆきのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
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・ビートルズの“NOW AND THEN”は去年の新曲なので、ヒロインの「思い出の曲」ってのはおかしいのでは…?
・特に前半がモタモタしてテンポが悪い。アクションシーンはともかく、そのシーンに至るまでの見せ方がもったいぶりすぎ。
・ただ、格闘アクション中に、モサいサム・ロックウェルがスマートなアーガイル役のヘンリー・カヴィルとパタパタとスムーズにスイッチするのは見ていて面白かった。
 にしても、ヘンリー・カヴィル、あの髪型にあのスーツなのにかっこいいってどういうことだ?w
・劇中劇である小説「アーガイル」、つまらなさそう。ガジェットは現代的だが、内容は007フォロワーのジュブナイル小説みたい。
 ホロヴィッツのアレックス・ライダーシリーズを思い出した(あれも映画版はつまらなかった…)。
 あと、アーガイルの造形は昔のイラストレーションふうなのだろうが、『ビッグ・オー』のロジャーみたいで好き。ただ、彼のルックス、悪役っぽいんだけど(007のブロフェルドみたい)。
・小説家や脚本家が書いた話が作中劇となるタイプの映画はいろいろあるが、中でも『ロマンシング・ストーン』や『ザ・ロスト・シティ』のような、しょーもないロマンス小説が現実に!?アタシ(ヒロインの作家)ってどうなっちゃうの!?…的な話に近いのでは、と予告を観た人は思うに違いないが、この映画実はそういうことではない。
 脚本としてはそこをミスリードしているのかもしれないが、それにしても出来する出来事やそれに対するヒロインその他のリアクションがヘンすぎてリアリティが無く、なんかテキトーな話だなあという印象しか与えない。
 中盤、タネが明かされてみると、なるほど確かにいろんな辻褄はあってくるし、あれもこれもそれやこれを隠すための見せ方だっんだなと分かりとーたるとしては破綻なくまとまるが、結局ああそうなんや、という程度の感慨しか沸かない。
 そもそも、あの組織のリアリティに関しては全くフォローが無いので、CIAとか本当のエスピオナージ組織が出てきて逆にビックリした。
・ブライス・ダラス・ハワード、昔から好きで最近は監督もしている(お父さんと同じ道を行くのか?)が、このドスコイ体型はちょっと違和感が…。
 実のところむしろかなりセクシーに見えるし正直悪くないのだが、いかんせん見慣れた顔が見慣れない体型にくっついてる感じで頭がバグってずっと混乱していた。
 彼女はそのルックスのせいか、添え物的なヒロインなどリアリティの無い役を演じることが多い印象だったので、役の幅を拡げる意味ではいいかもしれないが。
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