こめっと

私ときどきレッサーパンダのこめっとのネタバレレビュー・内容・結末

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

結論から言うとめっちゃ面白かったんだけど、人によっては滅茶苦茶黒歴史掘り起こされるので注意して下さいwww
正に「13歳の思春期反抗期厨二病含む」って感じ。子供の頃は空想妄想自分の世界があるよねぇ。

ピクサーかぶりで『メリダとおそろしの森』と同じ“母娘愛、自分らしく”がテーマなんだけど現代(近代?)が舞台なだけあって「私がしてきた失敗を娘には味わわせたくない」というミンにもスポットを当てているように感じる。
子供が女の子だと、母は愛故に口煩く、父は一歩離れているからこそ子供の自由な部分をそのまま伸ばすことも良しと言えるのかなぁ。
「パンダになるまでもっと時間があると思った、まだ子供だから」「メイメイがあの野獣を抑え込めてるとは思えない。まだ子供なのに」とずっと皆が子供扱いするのに対してクライマックスでの「もう13歳!分かってよ!」はグサーッ!っと来る。
13歳の反抗期を経験したことがある人、子供を持って全ての失敗から守ってあげたいと思った経験のある人、親は自分の事を思って口煩かったのだなと思い返せる思い出のある人、全てに当てはまる人は全編通して共感したりくすっとしたりじんわり胸に染みたりするんじゃないかな。

それとは別枠で“推しごと”した事がある人はライブのシーンなんかめちゃめちゃ笑えるw
ステージが照らされて「手ぇ握ってぇ!!」とか「……神…っ!」とかw
アイドル達の登場シーンなんかもありそうで面白い。

レッサーパンダのふさふさ具合も勿論のこと、動物ならではのぬるっとした動きや威嚇する時の鼻筋やマズルの動きまでリアルなのは流石ディズニーとでもいうか、本物をじっくり観察したんだろうなぁ。
他には優等生らしい“ライブにいくべき理由”のプレゼンも面白い。パパが読んでるパンフレットもよくみると“ライブにいくべき理由”と書いてある。のでつまりあのパンフレットまでメイメイの自作。パパが感心して読んでて可愛い。(笑)
レッサーパンダの木魚欲しい。
叔母達は皆するっとレッサーパンダが剥がれたのに何度もレッサーパンダになったメイメイがガムみたいに剥がすのに苦労してるのはレッサーパンダが自分の一部だと思ってるからなのかな?その対比が面白い。
パパは「ジン」だけど日本人なのかな?だからお祖母ちゃんは結婚を認めなかったんだろうか。
ところで、カラオケって昔は日本ならではのものだったらしいけど今ではどこにでもあるのかな?

観る前は思春期の女の子がレッサーパンダになったり戻ったりのドタバタラブコメディとかかな?と思ってたんだけどもっと深かった。
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