推ししか勝たん❗️
いつも“マジメで頑張り屋”のメイはある日、本当の自分を見失いレッサーパンダになってしまった！ 突然の変身に隠された、メイも知らない驚きの〈秘密〉とは…？
どんな自分も好きになれる、“じぶん解放”エンターテイメント！
思春期の女の子の楽しい雰囲気をとてもコミカルに表現していて、友達グループ内での推しのアイドル愛を語り合う内輪ノリは観てるだけで楽しいし、凄まじいテンポ感。
特筆すべきは、メイと親友たちの熱い友情。彼女たちは突然巨大なレッサーパンダになって泣きじゃくるメイも、丸ごと受け入れてくれる。
多くの映画やドラマでは、女子たちは競争心があって互いに張り合ってばかりだが、今回は、互いに支え合うような健全で素晴らしい女性たちの友情が描かれている。
メイの母親ミンは家族の伝統を重んじ、娘のメイにもそうすることを課している厳格な母親。
しかし母親の描写は絶妙で、彼女が娘をどれだけ愛しているかも伝わってくるため、どこか憎めないキャラクターになっている。(母親もかつては女の子だから)
メイが、母親にも自身と同じただの女の子だった時代があり、彼女にも彼女なりの悩みや葛藤があったことを知るシーンは感動的。
この映画は、“このような経験をしているのは自分だけではない”と伝わってくる、わたしたちの両親もまたそのような経験をしたということを忘れないようにするためのものでもある。
成長の大切な一部であり、悩んでいるのは自分一人じゃない、それは共有できる経験だと知れる作品。
