容疑者Xよりも好きかも
容疑者Xや真夏の方程式は加害者の視点を重視した映画だったけど沈黙のパレードは被害者達の視点を重視していたので感情移入してしまいました
あの冒頭もいいんだよね
殺される前の被害者の女の子とその周囲の人たちをじっくり描写しているので被害者側の苦しみや憤りが深く伝わってきて心が震えました
だからこそ復讐に共感できたし、またその復讐が復讐なんてものには縁遠そうな普通の人たちが結託してなすものなのでそこからも愛を感じられて感動しました
そして北村一輝の演じる草薙も良かった
犯人の顔写真を見ただけで吐いてしまうほどの後悔とトラウマのある事件
しかもその犯人を裁けなかったせいで更なる殺人が起こり、その復讐まで起きてしまうなんてね… 辛いね…
北村一輝の演技が良すぎて泣いちゃいました
もはや湯川よりもメインと言ってもいいくらいの活躍でした
だけど湯川も良かった
例の音楽と共にドラマシリーズのような科学的な気持ちのいい謎解きもあり、いつもの湯川の偏屈キャラも見れたのでかなり楽しかったです
また湯川の祭りを楽しんでいる様子や草薙への接し方に容疑者Xや真夏の方程式の経験から成長が見えて良かったですね
ただミステリー要素は結構弱いように感じれた
あのオチ自体は好きだけどもっと沈黙感とか結託感が強くても良かったかも
