無念の連鎖が生み出す、静かで大きな決意。その渦の中に巧みに練り込まれる何重かの謎と、解き明かす光…。
原作の満足度ほぼそのままに、福山雅治氏による湯川学の深みのある存在感と、パレードをはじめとする数々の場面のイメージを巧みに受け止めてくれる映像の美を楽しむことができた。
飯尾さんのキャスティングのみ、そこにいくかぁと若干のたじろいだが、その渾身の演技には結果としてそれ以上の何もいう必要はなかった。
ほんとうに久しぶりに映画館で映画を観ることができた。そしてFilmarks記録開始後500本目の記念碑となる。感慨深い…。