イチロヲ

銭湯へ行こうのイチロヲのレビュー・感想・評価

銭湯へ行こう(2007年製作の映画)
2.5
老舗の大衆浴場を受け継いだ女性(花野真衣)が、仲間たちの支援を得ながら、経営改善を目指していく。銭湯に出入りする人々のセックス模様を描いている、ネオリップスのOV作品。

番頭となった女性を中心に据えながら、その周辺のドラマをショートショート形式で描いていく。長身グラマー体型の花野真衣が存在感を発揮しているが、仏頂面で愛嬌に乏しく、如何にも"台本を読んでいる風"の棒読み演技に難ありといった感じ。

番頭のもとに集まるのは、童貞の浪人生、DV男に隷属している女性(宝部ゆき)、番頭の元不倫相手など。銭湯の舞台裏を描いたネタは登場しないが、水着姿の女性が応対する洗体サービスと、貧弱な浪人生が女の子のために奮起する展開が見応えあり。

先述した通り、番頭に"愛嬌がない"という問題が見受けられるため、そこが銭湯経営における、最重要な改善点ではないかと思えてしまう。仲間との巡り合わせ、一蓮托生へと繋げていくドラマが、どんどん尻窄みになってしまうところも残念。
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