今日は往復2時間の遠出しました。私の真っ赤なポルシェの、後ろを走る日産車で県道から農道から国道からの下道でひたすら映画館を目指して（笑）。２週間待てば近くでも公開されるんですけど待てなかったもので。
だけどこの映画、特に際立つものが何もないんですよね。ストーリー的に鮮やかなひねりを効かせているとか、観たことないシーンとか、そういうものがないです。やっぱり話題のファン・ジョンミンが本人役で演じているということに尽きる感じですかね。カーアクションとかすごいんですけど韓国映画では当たり前という程度だし、そういうのはトーリーがないと生きないですよね。なんの変哲もないサスペンススリラーです。レベルは高いですけど。
ファン・ジョンミンという人はここまでやるのか……っていうのが見どころといえば見どころですかね。泥まみれ汗まみれ血まみれ、挙げ句、よだれからおしっこまでたらしての大熱演です。本人役といっても名前だけが本人で実際はいろいろ作り込んで演じているでしょう。それにしても自分を捨て過ぎです……。劇中通り、ヒット作連発の大スターだというのは実際も同じですが、そこまでやらなくてもいくらでも他の作品選べるだろうに、って思っちゃうところだけど、とにかくとことんやる人だなあと驚かされました。
ドラマの「イカゲーム」以来、脇役で売れっ子のイ・ユミちゃんもいいところが一つもない人質役……。「イカゲーム」では厭世的な女の子の役、ゾンビドラマではクソ女子高生の役、本作では元の顔がわからないくらい汚されて小汚い格好で、と、この人も負けじと熱演で大先輩に応えていました。
高評価とまでは行かないですけど、俳優さんの演技が他の悪役たちも含めてクオリティは高く、退屈はしませんでした。
