ファン・ジョンミン誘拐?!
劇中で役者が本人を"演じる" という変わりダネ。個人的にこういうテーマってともすればチープになりがち...という印象があったけどとんでもない!
緊張感を煽る劇伴、冒頭から怒涛の展開でスピード感ハンパない!90分間、息もつかせぬ展開が続き、ラストまで手に汗握りながら一気に駆け抜けた感覚でした。これぞ韓国クオリティ!めちゃくちゃ面白かった!!
何より自身を演じたファン・ジョンミンの上手さよ!
自分自身を"演じる"って相当難しいことなんじゃないかと思うし、演じることでリアリティから遠ざかっていきがちのような気もするけど、今回はすごくリアルに感じました(本人のこと知らないで言うけど)
映画の中のファン・ジョンミンは、例えば新しき世界のチョンチョン兄貴のように、ただ悪のインナムのように、銃や刃物を片手に暴れまわり相手を倒していくけれど、役者ファン・ジョンミンの武器はその類まれなる"演技力"のみ。
誘拐された名優が演技力を武器に犯人とどこまで戦えるか...そこも大きな見どころだと思います。
そして今回は、誘拐犯のクソ野郎っぷりも最高でした。
悪いヤツはとことん悪く、鬼畜、ド畜生であればあるほど良い(持論です)そこも合格点。
さらに、韓国映画ではお馴染みの使えない警察。今回は果たしてどうなのか...そこは見てのお楽しみです。
心理戦、迫力のカーチェイス、銃、金槌、そして武器なしファイト。
アクションもきっちり見せてくれて大満足。94分という尺も良き!
韓国映画好き、特にファン・ジョンミン作品好きにはたまらないネタもあり、これはもう一度劇場で観てみたいと思える作品でした。