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ブリュノ・レダル、ある殺人者の告白のmiのレビュー・感想・評価

3.5
なんとも感想を言語化するのが困難な部類の作品であることには間違いなさそうだが、主人公の手記に沿った本人のモノローグがベースというのが客観性を排除しており、ただただ殺人に至るまでの思考と嗜好及び性癖をダラダラと見せ続けられたことにゲンナリしてしまった。
客観的な描写がないのは物語ることを拒否しているかのよう。
正直全然ピンとこなかったのだが、それでも上映後のトークで腑に落とされた感があり(さすが三宅監督です)、時代背景と照らし合わせるとこのような手記が残っていることも稀で、その手記をなぞらえる行為自体に大きな意味があるかもしれないというのはなるほどと思った。
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