市川房枝

猿の惑星:創世記(ジェネシス)の市川房枝のレビュー・感想・評価

3.7
人間が悪いとはいえ、ウィルのように実験の対象であるチンパンジーに対して敬意を持って接する人間もいることを考えると上手く共生する道もあるのではないかと悶々としてしまう。この作品を観てからは猫や犬をペットとして扱うこと自体も深く考えさせられた。人間は野良猫が増えないように猫に頼まれたわけでもなく避妊させるけどそれは人間の手間を考えた傲慢な判断なのかもしれないなぁ。ただそれが良いことか悪いことかという判断は難しいし、本当の意味の“共生”するという定義も難しいなぁ。人間や犬や猫、チンパンジーに限らず自然に生きる以上食べたり食べられたりの連続でお互いの生活を切り離すことは出来ないうえ、種を超えて損得勘定なく共生することは不可能だと思う。
これも傲慢な考えかもしれないけど、出来ることなら他の動物に人間が支配されることなく、支配することもなく、あくまで人間を中心として他の動物たちも生活しやすい環境をより整えられたらベストかな。
市川房枝

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