tacky

ブレードランナー ファイナル・カットのtackyのレビュー・感想・評価

3.5
懐かしい80年代のサイバーパンクの代表作であり、未だに評価が高い作品。

ダグラス・トランブルの素晴らしいVFX。
始終雨が降り続ける、緑を基調とした新宿歌舞伎町をモデルにしたと言われる情景。
人間によって4年間しか生きられないプログラムを埋め込まれた、「レプリカント」と呼ばれるアンドロイド達の反逆の物語。

確かに、素晴らしい作品で、後々この作品がSF映画史に与えた影響は計り知れない。

しかし、「レプリカント」と人間の関係が深く描かれておらず、よって彼等アンドロイドの哀愁がわからない為に、彼らには共感できず、最後の逃避行も拍手喝采とはならなかった。

この物語の舞台の2019年は実際に訪れたが、アンドロイドと人間の戦いどころか、パンデミックと人間の戦いの発端となる年になるとは、この当時は予測できなかった訳で、その意味でとても感慨深い。
tacky

tacky