春花とおく

ブレードランナー ファイナル・カットの春花とおくのレビュー・感想・評価

3.7
SF映画の金字塔と。知らずに観たが、なかなか理解に難かった。というのは、何となく、認識は出来ても納得ができない、イマイチぴんとこない、そんな気がした。
あまり説明がなされぬまま物語が進むからか、あるいは、主人公の情動の描写に乏しいからか、あの壮大ながらワチャワチャとしたアジアンな世界観からか。しかし後半は良さの裏返しでもある。主人公と対になるロイの、心を持ってしまった機械の哀愁が強調されるし、日本っぽく中国っぽく欧米っぽくもある世界は退廃的かつエキサイティング。

昔から想像した今(未来)という映像作品は面白い。どれもありそうで、ない。けどそれを現実が超えてることもあって、カオス。この作品も同じ。けれど方向性としては現実に近くなるものだから不思議。さて、2050年にはブレードランナーに追いつくだろうか。無理とも言えないことにロマンがある。2019年から今にも、世界は一度大きく変わったのだから。

序盤レーチェルが女版東方仗助にしか見えない。あのファッションは流行らなそう。
春花とおく

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