鹿田

最後の決闘裁判の鹿田のレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.5
元友達にレイプされてしまった奥さんの証言をかけて夫と元友達が決闘をする話。

第一部の夫視点、第二部の夫の元友達視点、そして第三部の奥さん視点(真実)の三部構成が見事。
羅生門が更に胸クソになって、奥さん視点でちゃんと真実を明示してくれる版みたいなイメージ。

階段で自分から靴脱いでるかどうかとか告白した後の夫のリアクションの違いとか、
細かい部分だけど自分の都合よく事実と歪曲させている様がよくわかる見せ方になっていて、見返すと更にめちゃくちゃ面白いと思います。

勝っても負けても事実は変わらないし、何なら全国民に知られてるの不憫でならない。
決闘シーンではもうどっちも死ねと思いながら観てしまいました。

男勢ろくな連中いねークソばかりだわ姑が鬼クソババアだわで奥さんがかわいそうすぎる。
しかしながら一部、二部と観ていくに当たり、
一瞬でも
『あれ?もしや?奥さん嘘ついてらっしゃる?』
とよぎってしまった自分もまた同じくクソ男の一人だと思います。
たいへん恥ずかしい。
鹿田

鹿田