14世紀末のフランスで起きた事件を巡り、被害者の夫、加害者、そして被害者の女性の目線で語られる"真実"
同じ出来事の話でも立場が変わるだけでこうも捻じ曲げられるのだと思い知らされるとともに、弱者の立場で声を上げ続けることの苦しさを突きつけられる作品
女性目線でしんどかったのもあるけど、そもそも性別問わず "権力=真実" という方程式が成り立ってしまっているのが制度が惨い
名誉や家族など色んなものを抱える中で、何を諦めて何に対する権利を主張するか、嫌でも選択を迫られてしまうのが見ていてとても辛かったです…
時代が違うとはいえ、現代で完全に払拭されたとは言い切れない問題ばかりなので、他人事とは思わず色んなことに付き合うきっかけになると思います