なつこ

最後の決闘裁判のなつこのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
3.6
ジャン、ル・グリ、マルグリット、3人の視点から構成される全3章。
びっくりするくらい生きるのが下手なジャン。しかも全てにおいて威圧的。
そして友と言いながらジャンを全くがばってやらないル・グリ。
でもジャンを陥れようとしたわけではないんだよね…生きるのが上手いだけ。
ピエールみたいな奴はいっぱい居ただろうし、それを利用するのは賢いと思う。

しかーし、マルグリットの視点で見ると全然違う世界が見えてくる。
羅生門みたいだ。

法廷が被害者に対してあんな酷いセクハラ発言を浴びせるんて…
しかも100か0、生か死かの決闘で決めるなんて。
真実かどうかよりも力が全て。
なんてくだらない。
どっちが勝ってもマルグリットは不幸だ。

事実から作られたとしても、とても重厚なドラマだった。スコアがいまいちなのは、出てくる人がみんな嫌いすぎるのと(笑)羅生門と比べてしまったからかな…すみません。
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