アマプラで配信終了となるルネ・クレールの名作2作品を観賞。
どちらもモノクロながら4Kデジタルリマスター版でキレイな映像(うちのTVは未だ2Kですが、それでもキレイでした)。
本作『巴里祭』はクレールの比較的初期の代表作とか。
原題の“Quatorze Juillet”(7月14日)はフランスの革命記念日。
本作ではその記念日前後のパリの下町のさまざまな人間模様が若い男女、花売りとタクシー運転手の恋物語を主軸に描かれます。
若い男女の恋物語は苦手なんですが、本作は多くの個性的なキャラが登場しつつ話が転がっていき楽しませてくれました。
昼間は常に通りを子供たちが走り回る雑然とした雰囲気といい、当時のよい面も悪い面も全て表現した、いかにも下町といった風情(すべてセットというのがスゴイ!)がいい感じ。
主人公アンナを演じるのはクレール監督とは前年の『ル・ミリオン』でも組んだアナベラ。
古い作品ながら映画の基本が全て詰まっているといった印象。