会話がとても少なくずーっと不穏で薄暗くて、かなりダークな民話とか童話って感じ。割と好み。観賞後に考察やらを読んでいたら、登場人物の名前からして聖書モチーフなのかと思いきやそれだけじゃなくてギリシャ神話からも着想を得ているっぽいらしい。何となく評判は聞いていた為期待値も上がりすぎず、とにかく可愛いアダちゃんが見たい…の一心で劇場に行ったので、期待を裏切られることもなくフラットに見られてよかった。
人間のエゴって側から見てると怖いけど、まあ人間そんなもんだよねえ〜とも。生みの親、というか親羊に対してあの剣幕で「来るな!」って言えちゃうの恐ろしいなと思った。
公開前から配給が宣伝としてやっていたアダちゃん日記のタグを毎日見るくらい予告編を見てからずっとアダちゃん可愛いな…の気持ちで過ごしていたので可愛いアダちゃんがいっぱい見られて良かったです。動きが思ったより人間だったし、一瞬映る体も思ったより人間でそこだけ一瞬ちょっっっとだけキモッて思っちゃったアダちゃんごめんね。それ以外のところはずっと可愛かったです。花冠のシーンとお風呂のシーン、ラストの連れていかれる辺りのシーンのアダちゃんが特に好き。アダちゃんが闇堕ち(?)する事なく割と終始観客も含めた人間サイドに寄り添ってくれるような立場に見えたのでそれもありがたかった。それ以外の羊、犬、猫などの動物もみんな可愛くてアニマルってサイコ〜の気持ちになる。でも多分そういう映画ではないことはわかる。
終盤、ダディが出てきた時は唐突にインパクトが強すぎてマジでかなり笑ってしまった。ギャグかと思った。