このレビューはネタバレを含みます
ギリシャ神話。
ストーリーはごちゃごちゃしていないし、テーマ性も一貫している。登場人物も最小限に抑えているので雑味がなく観やすい。
色々と暗喩的に伝えてくるので、シーンごとにあれはああいうことか？と考えながら鑑賞。
初めこそアダの不気味さが凄かったが、夫婦の間で愛情を受けながら過ごす姿には愛らしさを覚えた。
娘を亡くしていた過去やアダを母親から奪い、さも自分たちの子のように育て、人間のエゴが垣間見える。弟も然り。
アダの母親を殺したことにより、マリアは夫をアダの父親に殺される。アダが居なくなってしまったマリアは、悲しさと同時に解放もされたような表情を浮かべ、妊娠にも気付く。。
閉鎖的な世界で描かれる本作品は、人間の自分勝手な生き方はもちろん、自然と動物の怖さをじんわりと伝えてくる。
ギリシャ神話読まなきゃ、、、
