このレビューはネタバレを含みます
「生まれたのは"タブー"でした」
のキャッチコピー通り、アダの存在自体にヒキがあったのでつまらないことはなかったんだが、、、
アダ・マリア・イングヴァル(リングベル)など明らか聖書引用な名前と言い、羊というモチーフと言い、部分部分の考察は容易く(というかまんま)、ネットの考察も観て羊男の立ち回りなど大体の全容なども把握したんだが
それらが啓示的なメッセージ性だったりをそんなに持ってなく、強いて言えば因果応報とか人間のエゴとか?だろうが、まぁ一家族が子供を取り返し取り返されるという規模としては小さい出来事なので、もう少し大きい物を期待してしまい、
構成や各シーンに派手さは全然ないので見返したいとか語りたいような名シーンがあるわけでもなく、
これなら母羊とかマリアの感情にもっとフォーカスした方が感情移入はできるし、羊人間という奇抜なモチーフや聖書ネタを主軸にするならもっと人の本質とか歴史的に繰り返して来た愚かさとかを描いて欲しかった
まぁ要はあんま刺さらなかった
マリアという名前が
人間側からすると母性の象徴の聖母マリア
羊側からするとアダを奪うマグダラのマリア
なのでダブルミーニングでいい役名かな?くらい
アダに関しては上記理由からクリス(キリスト)とか、アダムモチーフだとしても女の子みたいだしエヴァとかで良かったのでは?と思ったけど、なんか考察がズレてて的外れなこと言ってるかも…でももう深掘りする旨みも感じないしな
って感じ
いろんなテーマ性やモチーフの配合の映画が生まれるのは良い事だし、こういう映画自体は大好きなんだけどね