エビフライ

LAMB/ラムのエビフライのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

自分用メモです。

子供のいない羊飼いの夫婦、ある日羊と人間のハーフみたいな生き物が生まれ、それをアダと名付けて実の子供のようにかわいがる。アダの生みの親である雌羊が取り返しに来るが、それを射殺。数年後のある日、上半身が羊の怪物(おそらく本物の父)がアダを取り返しに来て、育ての親は殺される。

映像がきれいだったのと、終始不気味な雰囲気が良かった。
多くを語らない映画だったので何を伝えたいのかは理解できなかったが、雰囲気が良すぎて理解できない自分が悪いと思わされた。

ずっとアダは普通の羊で夫婦の思い込みによる幻覚だと思っていたが、最後の羊の怪物が出てきた時点でそうではないと分かった。

人間の身勝手な行動に対する因果応報がテーマ?子供を奪うために生みの親を殺した報いを受け、ラストで怪物に殺されたのかな?
難解っぽい内容だったが、登場人物が3人+羊+犬だけであり、頭を使わず雰囲気を楽しむことができた。犬も殺されてたのはかわいそう。

少し気になったのは、最後に怪物に殺された場面。中盤で羊の子を育てていることに疑問を感じていた弟がアダに銃を向けた直後、アダを家族として受け入れていた。これはアダに自身を守らせるような神様的な力があり、夫婦もこの力によって洗脳されていたのではないかと思った。妻が生みの親の雌羊を殺したのも洗脳が原因なのかと思っていたが、そうであれば最後に怪物(アダが神であればもちろんこいつも神)に殺されてしまうのはあまりにもかわいそうだった。

斬新なテーマ、映像、雰囲気でなんとなく面白かったと思える映画だった。
エビフライ

エビフライ