MMM

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のMMMのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

何度目かの観賞。定期的に見たくなる。
クレしん映画の中でも異作で良すぎる。クレヨンしんちゃんって大人向けの映画だったっけ?まず全ての大人が感じたことのある、あの頃は良かった、楽しかった、あの頃に戻りたいという感情。共感しかない。
そしてケンも完全な悪役ではなく、21世紀を生きる人間で、現代を生きる私たちが感じたことのあるであろう未来へ絶望してしまった人間なのである。世界を昔に戻さした方が幸せになれるんじゃないかってのは、私も考えたことがあるし共感する人は多いんだろうな。それほどまでに現代社会は生きづらい。
でもその生きづらさを乗り越えられるのが家族という存在。令和の現代から見ると幸せって家族を作るだけではないけど、でもやっぱり家族って偉大な存在だし、私自身も今なんのために生きてるのかと問われたら、自分が幼い頃に過ごしたような家庭を将来作りたいから今生きてるって答える。
自分というか現代人に刺さりすぎるテーマとストーリーだった。

映画の中身としては、クレヨンしんちゃんらしく面白いところもちらほら。春日部防衛隊がスナックでの寸劇はじめたり、まさおくんのバスの運転とか笑えた。そして紅さそり隊は高校生だけど大人側なのね。社会人の自分から見たら高校生なんてまだまだ青春真っ盛りで、全然高校時代に戻りたいと思えるけどな。まあしんちゃん目線で見ると大人だよね。

ひろしが靴の匂いを嗅いで今までのシーンを振り返るシーンとか、野原一家が目を覚ましてからが感動すぎて泣いた。
心がキューってなる。
MMM

MMM