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ノー・オーディナリー・マン
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『ノー・オーディナリー・マン』に投稿された感想・評価

1989年、米国で妻子ある元歌手が亡くなった。検死の結果、彼の体は女性だったことが判る…というドキュメンタリー。

当時アメリカのタブロイド紙は一斉に、物言わぬ彼ビリー・ティプトンを責め立てた。
曰く、「彼は家族を40年だました」「キャリアを積むために男性のフリをしていた」「妻は本当に知らなかったのか?」「彼の3人の子どもは全員養子だった!」等。
そして残されたビリーの妻子には世間から好奇の目が向けられる。彼らは当時流行り始めたトークショー番組に呼ばれ問い詰められる。
トイレはどうしていた?風呂は?セックスは?本当にハダカを見たことがなかったのか?…など興味本位の質問が続く。

トランスジェンダーに理解なく「普通じゃない人」という認識だった時代。彼とその家族は興味本位の視線に晒され、彼の真意やトランス男性としての悩みは語られることはなかった…。この映画はこの事件がなんであったかを再検証するものであった。

そして、もう一つのポイント。この映画はこのドキュメンタリー映画を作る過程をも映画の題材にする。
映画内で、ビリーを演じる役者のオーディションが始まる。候補の役者たちは全員、トランス男性だ。中には、黒人男性もいる。

そして実際に、彼らにビリーを演じてもらい、シーンが切り替わるごとに演じた彼らに、彼がどう考えて行動していたと考えるか意見を聞く…という「メタドキュメンタリー」とでもいう内容になっている。
ドキュメンタリーは歴史を知る上で面白いものだが、編集によって印象が変わるため製作者の想像や思想の影響は避けられない。
それを抑えるため、あえて近い境遇の人たちに演じてもらい、彼らなりの考察を述べてもらうことを繰り返す…そんな映画になっている。
そこにはドキュメンタリーという手法への批判も入っているように感じた。

実験的かつ歴史を学べる、そして哀しい映画だった。
オススメです。
N

Nの感想・評価

5.0
映画館で、この映画に、ビリー・ティプトンという人に、彼を取り巻く彼を愛する彼を敬う人たちに、出会えて本当に良かった。言葉が見つからなくて、未だ咀嚼している最中だから、これ以上は書けない。
私も愛してる、また会いたいな。
ジャズミュージシャンのビリー・ティプトンについて、現代のトランスジェンダーたちが語り繋いでいくドキュメンタリー。

作中でも実際にそのような意見があるように、トランス男性をとり上げるというのがまず何より貴重だと。たしかにトランス女性を描いた作品は比較的何作かあるが、トランス男性を描いた作品は手で数えられる程度しか知らない(見たことない)な……

トランス男性といっても様々で、決して一括りにできないということが、複数人の当事者たちの話を聞くことでよく分かる。最も忘れられないのは、「シスの人たちはトランスの”パス度”をやたら気にする。”パス度”ってなに?”普通度”のこと?そんなのごめんだよ」

最後、ビリーがいま生きていたら何を話す?に対する回答がみなとても良かった。ビリーもきっとそういう話がしたいと思う。