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ノー・オーディナリー・マン
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『ノー・オーディナリー・マン』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
トロント映画祭に出品されたドキュメンタリー。トランスジェンダー映画祭2024秋にてオンライン鑑賞。

男装を通し伝説となったビリー・ディプトンを描いたドキュメンタリー作品。インタビューなどを用いつつ、ビリーを演じるトランス男性をも映していくという変わったつくり。

果たしてその二重構造が効果的かというと疑問が残るが、テーマは実に重要である。トランス男性、およびクィアの人々のアイデンティティーをめぐる物語でもある。

印象的だったのは「最近になってトランスジェンダーが増えてきたように見えるが実は昔からいた」という主張。本当にその通り。昔にいなかった訳ではなく、いたけど表に出られなかっただけなのだ。ビリーはそのことを証明している。

結婚していて子どももいるのだが、家族が全く知らなかったというのは本当か?という気もするけれど、妻は本当に夫を愛していたことが分かる。

ドキュメンタリーとしては少し難ありの構成かなとは思うが、語られていることは極めて重要。
1989年、米国で妻子ある元歌手が亡くなった。検死の結果、彼の体は女性だったことが判る…というドキュメンタリー。

当時アメリカのタブロイド紙は一斉に、物言わぬ彼ビリー・ティプトンを責め立てた。
曰く、「彼は家族を40年だました」「キャリアを積むために男性のフリをしていた」「妻は本当に知らなかったのか?」「彼の3人の子どもは全員養子だった!」等。
そして残されたビリーの妻子には世間から好奇の目が向けられる。彼らは当時流行り始めたトークショー番組に呼ばれ問い詰められる。
トイレはどうしていた?風呂は?セックスは?本当にハダカを見たことがなかったのか?…など興味本位の質問が続く。

トランスジェンダーに理解なく「普通じゃない人」という認識だった時代。彼とその家族は興味本位の視線に晒され、彼の真意やトランス男性としての悩みは語られることはなかった…。この映画はこの事件がなんであったかを再検証するものであった。

そして、もう一つのポイント。この映画はこのドキュメンタリー映画を作る過程をも映画の題材にする。
映画内で、ビリーを演じる役者のオーディションが始まる。候補の役者たちは全員、トランス男性だ。中には、黒人男性もいる。

そして実際に、彼らにビリーを演じてもらい、シーンが切り替わるごとに演じた彼らに、彼がどう考えて行動していたと考えるか意見を聞く…という「メタドキュメンタリー」とでもいう内容になっている。
ドキュメンタリーは歴史を知る上で面白いものだが、編集によって印象が変わるため製作者の想像や思想の影響は避けられない。
それを抑えるため、あえて近い境遇の人たちに演じてもらい、彼らなりの考察を述べてもらうことを繰り返す…そんな映画になっている。
そこにはドキュメンタリーという手法への批判も入っているように感じた。

実験的かつ歴史を学べる、そして哀しい映画だった。
オススメです。
3.8
トランスジェンダー映画祭2024秋の配信にて鑑賞。
男性ジャズミュージシャンのビリー・ティプトンは死後、実は女性の体であったことが世間に知れ渡り、嘘つきの人生だったとか、なぜ妻子は気づかなかったのかなどと騒がれたという。
この映画は、ビリー役のオーディションにやってきたトランス男性の俳優たちを含む、様々なトランスジェンダーの方々、そしてビリー・ティプトンの息子さんのインタビューを撮ったもので、とても興味深い内容だった。
トランス男性という定義や認識がなかった昔は、世間は自分たちに理解できるように、ビリーは音楽のために男装していたと推測したんだろうというお話もあったが、トランスジェンダーの存在自体を否定されるというのはどういう気持ちなのかなと考えさせられた。
観てよかったと思う。

P.S.投稿時点でマーク9人目。
もっと多くの人に観られるといいな。