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極道甲子園のminamiのレビュー・感想・評価

極道甲子園(2004年製作の映画)
5.0
裏社会の極道ドラフト会議という異色の設定で、とても面白かったです。出演者も豪華で、キャラクター設定もよかったので、この作品がシリーズ化されなかったことが悔やまれるくらいです。

極道ドラフト会議のエージェントとして人材の発掘と育成に勤しむ滝本(竹内力)。渋さと甘さが同居している力様40歳…最高です。今回はカタギ役なのでリーゼントもふんわりめ&比較的表情も柔らかくて良かったです~。

ドラフト会議に集うヤクザ親分衆には、榊原利彦、小沢仁志、菅田俊、遠藤憲一。もう素晴らしいメンツですね。冒頭、各々が渋い顔しながら車から出てくるシーンなんて、それだけでしびれるほどかっこいい!

力様の仲間である元空き巣の野村祐人(かわいい)や、事情を抱えた秘書との関係性も面白くて、この3人のシーンも、もっとたくさん見たかった。商売敵の中野英雄とのやり取りもよかったです。

誰と誰が反目していて、誰と誰は良好な関係で、この人は裏にこういう事情があって…みたいな設定が細かくあるので、もっと話を広げられるというか、もっといろんな展開を見たかったというか…本当にシリーズ化されなかったことが悔やまれます。(二度目)

基本的に派手なアクションはなく(力様が半グレ集団とやりあう程度)、榊原利彦、小沢仁志、菅田俊という最強にイカツイメンバーなのに、ちょこちょこ小競り合いするくらいにとどまっていますw(もっと暴れてるところが見たかった)エンケンさんは若頭ということもあり一歩引いた立場ですが、出番は多めで嬉しかったです。松方さんも当然ながら重要な役どころで登場。渋くてめちゃ素敵でした。

そして何よりエンディング曲が素晴らしい。力様の歌う「Get over the top」。力強く爽やかで、エンディング映像も何度も何度も見返しました。

一作限りなのが惜しいくらいの(三度目)、とても楽しい作品でした。
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