爆裂BOX

ゾンビボーダーランド ~めざせ!アンデッドのいない国境地帯へ~の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.3
首都を襲ったパンデミックから逃げてきたセレブなプレイボーイモティカは、ミステリアスなビジネスウーマンヴェナやドラッグと酒に溺れる国民的大女優フランカらと共に国境地帯を目指すが…というストーリー。
珍しいクロアチア産のゾンビコメディです。ゲオ先行レンタルでリリースされてますが、それ以前にAmazonprimeやU-NEXTで配信されてたみたいですね。
首都で発生したゾンビパンデミックから逃げ出した主人公モティカが、車当てちゃった少女を運び込んだ病院で出会った人達と安全だと思われる国境地帯を目指すも次々ピンチに襲われるという物です。
ジャケットの感じから「ゾンビランド」的なコメディかと思いましたが、クロアチアとセルビアの関係などの国際事情を社会批判する風刺ネタが多いため、門外漢にはてんで伝わらないのであんまり笑えるところはなかったかな。
ただ、セレブのプレイボーイモティカ、実は黒幕と繋がってるビジネスウーマンや国民的な大女優だけどドラッグと酒に溺れて主演映画の事持ち出されるとうんざりするフランカ、半ゾンビになるネオナチマックス等登場するキャラが個性的でキャラ立ってるんで、彼らのやり取りなど見てるだけであんまり飽きないのは良かったですね。
セルビア人は免疫あって噛まれても大丈夫だったり、ハーフはゾンビになったり人間になったりを交互に繰り返す半ゾンビになったり、ひょんなことから見つかるワクチン等、本作独自の設定は面白かったですね。
ゾンビは小走りで襲ってくるタイプで、メイクは黒目が小さくなったくらいかな。お食事シーンは直接的なのありませんが、モツだして転がってる死体や、ドラキュラ一家のおばあちゃんが群がられた後、骸骨姿になってるシーンなどはちょっとグロいかな。
ワクチン開発してゾンビ人間に戻してハッピーエンド…と思わせてからの「地球最後の男」のような展開になるのはちょっと驚きました。「新セルビア人」はちょっと笑っちゃいましたが。あの人間爆弾も川に潜ってれば大丈夫ってずいぶん手軽に回避できるところはコメディっぽくて良かったな。
黒幕の円卓の連中は一体何者だったんだろう?
特筆した所や光る所はないですが、気楽に見れて暇潰しにはなる作品だと思います。