IKUZAGIE

オアシス:ネブワース1996のIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)
3.2
はじめに言っておくが、オアシスファンなら評価は4.5以上である。映画館の大画面と大音響で鑑賞できたことを幸せに思えるオアシスのドキュメンタリー映画。
当時、人気絶頂だったロックバンドの伝説のライブをファン目線で追った構成が秀逸。インターネットの無い時代、熱狂的ファンがいかにしてチケットを入手し、後先考えずにどうやってライブ会場を目指したのか。そして、広大な野外のライブ会場で、大勢のファンが同じ時間と場所を共有し、オアシスと一体となった熱狂的なライブは、映画を通しても「これは伝説になるは!」と思えるほどのエネルギーを体感できます。
オアシスの楽曲は、ファンなら誰でも歌える曲が多く、上映中も映画を観ながら声を出して一緒に歌いたくなります。さらに、当時ロック界最高のギタリスト、ストーンローゼスのジョン・スクワイアとの共演を見れる事も、この映画に感謝感激雨あられ。ブリティッシュロックファンなら絶対胸が高鳴ります。
と、ここまではファン目線で大絶賛。が、しかし、多少冷静になってドキュメンタリー映画としてこの映画を考えると、特にファンじゃなかったら、割と「ふーん」って感じなんだろうなと思う。
何か深く胸に突き刺さる感動や驚きはあまり無く、当時を思い出してちょっと泣けるくらい感情的になる事も無く、「帰ったら久々にオアシス聞くか〜」くらいの感動で、花火大会の帰りやそれこそライブの帰りのようなスッキリした感動には包まれます。まあそれで良いのだけど…。
ロックファンなら観て損はしません!
IKUZAGIE

IKUZAGIE