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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.8
相変わらずキャストと演出とテンションが凄すぎるが、その全てに“ツッコむ”朝日奈央が1番素敵かも知れない。

今日は別件でややハードで希望ナシ系の映画の試写会に行ってたもんで(そのレビューはまたおいおい)、ぶっ飛んだアホな映画、、、ぶっ飛んだ、ぶっ翔んだ、、、、『翔んで埼玉』だ!と。

こいつら、もはや、何してんだ。“埼玉解放戦線”。
「埼玉を横に繋ぐ」→“武蔵野線”計画→「そんなんいらんわ!」→「埼玉に海を作る」→「それだ、それならテンション上がるわ!協力する」。

ということで、「和歌山の美しいと言われる白浜の砂を持って帰るのだ!」と、“埼玉解放戦線”、慣れない海に出る。

そして、着いたはいいものの、早々と捕まる、関西、大阪勢に。ラブリン、ノリノリやんけ。

この映画の面白いところは、ただの都道府県同士のいざこざのみに留まらず。
それぞれの府県内のカーストみたいな細かい市区町村レベルの小競り合いやマウントの取り合いをいちいち取りあげる。

細かいけれども、実はご当地の人々は気にしてて触れて欲しくない部分や、諦めてる部分、他に憧れてる部分を曝け出してそれで本当に小競り合って、マウントを取りたいところが面白い。

メンバーも濃すぎて情報過多。

ラブリンが使う“さ”“さ”“さ”とか浮き出てくるハイテクメガネ、“たこ焼きスタンプ”なるお仕置き吸引マシーン、GACKTが大阪に染められ過ぎて関西弁使い始めちゃうメカニズム、京都弁の“本音”と“建前”翻訳機、謎の“白い粉”のマル阪マーク、仕組まれた“阪流”ブーム、、、。

もう、色々濃過ぎて情報多過ぎてこの辺のアイテムや仕組みにすら考える余地を与えてくれない。

「琵琶湖は海です!」、、、いや、おい。

役者、お笑い芸人、錚々たる顔ぶれで真剣にコレをぶちかます。

“甲子園”で強制労働て、、、笑う。
「琵琶湖の水を止める!」→「淀川が止まる!」→「でも滋賀が水没するわ!」→「でも、やるっきゃない!」て、、、笑う。

あたしがどこ出身かはあえて言わないが、今回のこの物語に“東京”を出してこない辺りがとても生々しい気もする。

埼玉のコンプレックス、滋賀&和歌山のコンプレックスが。
関西の大阪&京都に立ち向かう。

この、ご当地有名人対決、ホント、面白い。
“桓武天皇”て、、、噴き出した。絶妙な人選が最高過ぎる。

一体、こいつらは何をして何と戦って何を勝ち獲りたいのかは、、、とにかく、胸を張れ。

そして、相変わらず、79.5がコレを埼玉に伝わる都市伝説みたいな話で放送して、それを聞いてる埼玉県人たちがそれはそれで団結するっていう二重構造。

大宮と浦和、仲良くしろよ。
確かに、どっちにもJリーグのチームいるけども。

みんな、突き抜けてやりたい放題で観てて楽しい。
きっと、演じてる方もかなり楽しんでるのではないだろうか。

“通天閣”vs“行田”、最高か。ほんと、よく考えたな、コレ。

でも個人的に最高なのは朝日奈央と“ゲジゲジ”の堀田真由か、な。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
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