ちろる

Happybirthday Raymondのちろるのレビュー・感想・評価

Happybirthday Raymond(2017年製作の映画)
3.4
お誕生日を自分以外の誰かが覚えていてくれたらそれだけでなんか自分が大切な存在に思えてくる。
大人になるとだんだんとお誕生日の重みが軽くなって、ここまで生きて来れたことってものすごくハッピーな事なのに、何気なくスルーしてしまいそうになる時だってあるくらい。

川沿いにテントを張って住むレイモンドは、毎日毎日誰かの誕生日にバースデーコールをしている。
電話喜ぶ者、毎年のそれを待っている者、ウザがる者など様々・・・
そんなレイモンドの姿を見つめ、近づいてきたのは小説家志望の女、ハンナ。
レイモンドを主役にして小説を書きたいと言うのだが・・・

誰もが自分の人生の主人公。
でも目まぐるしい社会の歯車に取り込まれてしまうと、そんな大切なこと忘れてしまう。

だけども今日は必ず誰かの誕生日、生まれてきてありがとう。
その気持ちが少しだけ未来を明るくするかもしれないね。
ちろる

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