【矢印の行き着く先】
城定秀夫監督×今泉力哉脚本×瀬戸康史×河合優実共演の2022年の作品
〈あらすじ〉
古書店の店主・多田は女子高生の岬から突然求婚される。かつてのアルバイト仲間の一花が忘れられずにいた。しかし、彼女は結婚を控えており、婚約者がウェディングプランナーと浮気していることに気づいていなかった。やがていくつもの恋心が一方通行に交差し、複雑に絡まり合っていく…。
〈所感〉
河合優実目当てで鑑賞。今泉力哉が脚本を手懸けているのでソフトな恋愛喜劇かなぁと思って見てみたら、だいぶドロドロした全員が報われない愛の矢印にウッとなってしまう。ジャケ写とはだいぶギャップがあって思ったのと違った。自分は女子高生ではないので、河合優実演じる岬の気持ちは全く理解できないが、好きになってしまったのだからしょうがないという理屈はわかる。ただ、いくら気を引きたくても万引きはいかんよ。瀬戸康史演じる31歳の古本屋店主の多田も見ず知らずの女子高生に求愛されて困惑していたが、どこか満更でもなく断固拒否しない曖昧な態度がアラサーのおっさんといった感じでダメだなぁと思った。本来は即通報しないとね。でも、まぁ気持ちは痛いほどわかる。すごいナイスバディで濃厚ラブシーンを演じたさとうほなみって、ゲスの極み乙女のドラマーのほないこかだったんだ!セクシー女優かと思うくらいエロかった。あと、中島歩演じる不倫男がセックスも下手で良いところなしで『偶然と想像』と同じくらい嫌悪感が湧いてきた。今泉力哉監督『愛がなんだ』とタイトルからして重なる部分がある。落ちたのだから仕方ない。