過去鑑賞記録。
金子修介を監督に迎え、キャストもそこそこ豪華なのに、制作配給はもとより、映画の出来栄えとしても、何ともマイナー感がただよう時代劇。
というのも、どうやらスタッフに名を連ね、共同監督・脚本・美術・装飾・編集・時代考証・キャスティングをひとりで手がけたという宮下玄覇氏(京都にある宮帯出版社の代表取締役)の、ほとんど個人による思いと企画で作られた事情を反映したためと見受けられる。
製作は、ミヤオビピクチャーズだそうで‥‥
武田信玄の父信虎を主人公に据えたことはユニークで、他にない初の試みではないだろうか。
【以下ネタバレ注意⚠️】
ただねぇ‥‥
う〜ん、だから、まぁ一応、時代劇らしくは仕上がっているけれど、一体どこまでが史実に基き、どこからが宮下氏の創作ないし妄想なのか、十二分に眉に唾をつけて観る必要がありそうだ。
中盤ぐらいで、四国だったかしらん(※)、舞台が山国の甲州、信州から急に怒涛なみ打つ海岸に変わって、信虎が水軍を率いるシーンがあったけど、ホンマかいな?
※伊勢の九鬼水軍との海戦だった模様
(そもそも、これも『甲陽軍鑑』が元ネタか?
時代考証の平山さん、よく許したなぁ‥‥)