油性

スワンソングの油性のネタバレレビュー・内容・結末

スワンソング(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

途中まではマジで老人の話聴いてる感覚にさせられる。あ〜だり〜〜っていうw
洋服屋さんに入ったあたりから映画楽しくなってきた。お客さんの名前も、そのときにした話も、どんな髪型にしたかも思い出して。「時間はかかるけど思い出せる」「旦那には不評だったけど、あのときのわたしが1番可愛かった」
ゲイバーも良かったな、あの男の子の初めのだるそうさ、映画前半みてるときのわたしとテンション同じ。

いざおうちに行って亡き骸があるのではと考えて怖くなって逃げてしまったパットが出会ったユニス(ver.酒による幻覚)とのシーン切なかったですね。彼との「男2人で子供を育てて、彼らは父親2人として記憶されるが俺たち2人はどうだ?(ニュアンス)」みたいな言葉に。今でこそ少しずつ理解がうまれつつあるけど、彼らの壮年期はそうではなかった。(ユニスはパットのゲイ友達、デビットはパットのパートナー、だからまるっと友達っていう認識、あってる?)
でもデビットの死因がエイズだったのを知ってリタはちょっとビビっちゃったんすね。まあなんかここもリタ本人の言葉では無いわけですが。でも彼女を許そうと思えたのは、幻覚ユニスに「お前はまだ生きてる、踊ってる」って言われたからですよね。そこに至るまでにゲイバーでシャンデリアを頭にダンスしちゃったり〜💃あれバチイケですき。

弟子との確執はね〜まあ、ふぅんって感じどす。だって多分この映画ではそんなに重要なことではないし

最後、鼻血タラ〜で絶命するのもこの映画らしくて良い。リタの靴盗んで(ユニスにも「その靴はねぇだろw」って言われてましたしね)去っていきましたけど完璧を求めていたのはパット、あなたもでしょ、となる。リタの孫が十五でカミングアウトしたときに「大丈夫、わたしの親友もゲイよ」と言ったこと。人の考え方、感じ方は変化しうるのだという体現であり、その言葉を受けた彼はパットのことを一生忘れない。いいラストだった。
と思ってエンドロールおわりか〜となっていたところでパット登場するのお茶目すぎ!
油性

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