このレビューはネタバレを含みます
伏見ミリオンで予告みた時に
老人施設から抜け出す
往年のカリスマメイクアップアーティスト
が再び動き出す
しかも失礼な言い方するとオネエキャラ…!面白そう!
と思った。がミリオンはなかなか足を運びづらくスッと終わってしまわれたので…
自分が予告で期待してた部分は
外されることなくしっかりと拾っていってくれたし
むしろそれを越えてもっと様々な視点があったようにも思うのでより良かった
老いて一線を退いたアーティストが
老いてなお魅せる華やかなアート
を実はいちばん期待しつつ
その他には、老いるとともに過ぎてしまった時間についてだったり
昔と今の同性愛者としての社会的な違いと同じところに触れてたり
愛する人たちを失った寂しさだったり
そんな人生で失ったものや、そもそもの体の衰え全てに対して
仕事とこれまでの過去への誇りで凛としている
その姿が、粋を感じる。
また、だからこそその仕事に端を発した
人間らしい恨みや悔しさの感情を描いているところも人間臭くて良い
いろんな側面を楽しむことができた
ただ最初の期待した結末とは
展開や表現が違うところがあったり
いろいろ触れてる分、感情が分散したところはちょっとある