このレビューはネタバレを含みます
ノーマークだったけどAbemaでたまたま見つけて鑑賞。悪役やクセ強のイメージが強いウド・キアの晩年の代表作となりうる作品。ウドキアが昔売れっ子ヘアメイクでゲイの老人を好演。なんの違和感もなく演じています。過去顧客で親交のあった女優の死化粧を手掛けに老人ホームを抜け出し葬式をめざす笑えて泣けるロードムービーになっています。無一文のおじいちゃんは逞しく、万引きしたり、昔の恩に頼ったりでなんとか目的地に辿り着きます。過去の友人や知り合いとの出会いや辛い思い出などのエピソードが入り混じり物語は進みます。そして後半、裏切られたと思っていた女優の孫に女優が「親友だった」と語っていたと聞かされたり、孫から「会ったことなかったけどあなたは私の人生を変えた人」なんて言われたらもう泣くしかないわな。エンディングのハイヒール👠のシーンも秀逸。あんな最期、ある意味幸せでしょう。全編流れる音楽も楽しいし、最後の曲も素敵だった。
知られてないけどよい作品ってまだまだあるんだなぁ。これだから映画はやめられない。17/2024