怪物というか、人間関係が構築できない社会不適合の苦しみを描く。
理想論だけを振りかざしそれだけに殉じたいものの、他のことができないため身を持ち崩す。
観ていて、あまりの不器用さと我儘さに非常に苛立ちを覚えるが、
ただわからなくもないのは、どんなに周りが優しく救ってくれようとしても、自分のキャパシティ範囲外になれば、素直に手を取ってがんばれないというところで、私にも苦くも経験があるところだった。ただ、なぜ頑張れなかったのかとそのことを一生後悔する話にもなる。チャンスを逃しても仕方ないのは他責のみ。
迎合もできないなら死ぬだけ、自分ではなく周りが変われの考えである以上、救われない物語ではある。