tq1chi

笑いのカイブツのtq1chiのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
4.2
”字汚い奴はな、才能あるらしいで”

”パクるなら死にます”

”27歳で死ぬんで”

”お前ここ以外じゃ生きてけねーぞ多分”

””人間関係不得意””

”やりたいことやって燃え尽きたらそれまでじゃ”
”その後に何が残んねん”

”辛いのう”
”苦しいのう”
”でもお前にはそこに居て欲しいわ”
”その地獄で生きろや”
”承知”

”あいつ今までありがとうって言っとったで”

”しょうもな”

2回目
観終わった後に少し経ってから振り返るとちょっとツチヤと自分が重なるところがある気がしたので2回目の鑑賞。
なんかな、このちょっと執着し過ぎて周りから見るとイタイ感じ、すごい解るんだよな。理解してくれない奴が全員自分より馬鹿に見えて自分が高尚に見えるあのちょっと破滅的な自己陶酔、身に覚えがあるんだよな。もちろん「人間関係不得意」にも。
ツチヤにとってのミカコとピンクの存在のデカさも再確認。居酒屋でのピンクとの会話は2人の演技もあってか、かなり見入ってしまう。
自分で正しさというか、正義だと思ってるものが周りに理解されない辛さ、自分でそれを全うできない辛さ、そのどちらもがイタイし痛い。
ネタを作り、そこから生まれた笑いを喰って何とかその存在を保っている「カイブツ」、自分の中にも似たようなのがいるのかも。

人とかその場の空気とかルールに淘汰されてく感じの辛さというか不条理さが、独りよがりなのは分かるんだけどそれでもやっぱり「なんで俺が」と思ってしまうとこはあるよなぁ

岡山くんすげーや

音楽いい
エンドロールとベーコンズのテーマ

カイブツ

1回目
ハガキ職人、ツチヤタカユキを描く人間ドラマ。
まず主演の岡山天音の芝居が凄かった。
イラついたときに言葉にするというよりただただ自分の中でどもりながら反芻してる感じに凄い自分を重ねちゃった。壁に穴開けるのも。
序盤の厭な同期も良かったし、ピンクとの絡みも面白かった。
そして土屋の社不っぷり。もう脇目も振らずただただ没頭している姿は正に怪物。
大喜利がカットインされる演出も斬新でかっこよかった。
何故こんなになったかというよりこの状態でどこまでやれるかって感じだとは思ってなかったので、序盤はやや置いていかれた印象。でも実際こういう奴居たら置いてかれるんだろうな。
結局パンイチでネタ帳書くしかないんだよなってなる。これしかこいつには無いんだなって納得できるラストも良かった。

やっぱカート・コバーンよ

やりらふぃー菅田

足立紳作品まだ2作しか観てないけどどっちも肉噛みきれないシーンある
tq1chi

tq1chi