たk41

女神の継承のたk41のネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

アジア圏のモキュメンタリー作品は欧米のそれより湿度がある怖さがやっぱり良い。キリスト教より土着信仰ものの方が本能的に怖さを感じやすいと言いますか。

ミン役の女優さんの演技が鬼気迫るものというか序盤、中盤、終盤でこんなに変わるかという位の憑依具合、お見事。

18禁指定されていたのはワンちゃん、ベビちゃんへの例のあれが倫理観無視過ぎたからだったのかな?それ以外そこまで過激じゃなかったし。

中盤あたりのミスリード路線で自殺した兄の霊とその間に出来てしまって堕胎した子どもの霊に苦しめられているんだろうなと勝手に想像していたらもうそんな範疇の話ではなく一族のカルマにまで言及されていて、結局人類皆オカルトの前には無力と突き付けられた結末にただただ唖然。加えてニムの最期の独白もそれの裏打ちになっていた感があり中々の衝撃のままエンドロール突入で余韻も凄まじかった。

ただモキュメンタリーとしてやるなら、カメラとテープはどう回収したかとかその辺のリアリティまで言及されて欲しかったかなと。明らかにその行動おかしいよねといったカメラマンの不自然さが少々目についてしまい物語に没入しきれなかったのは確か。

勘違いかもしれないけど窓ガラスに映ったミンがニヤリ顔だったのはちょっとゾクリときたり。気付いてない&言及されていないそういった描写色々盛り込まれてそうだったけど分からなかったなぁ。

呪詛もそうだったし今年はホントアジアンホラーが豊作でございます。
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