いめーじ

女神の継承のいめーじのネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

モキュメンタリー形式だが一貫性に欠けまくってる。
女子トイレまで撮る勢いで無敵感を振りかざしてた取材班が最終的にガッツリ襲われてたのはいいんだけど、複数カメラの映像をテロップとか余計なSEや音楽も付けてしっかり編集しているからファウンド・フッテージでもないし、なんなのこれ。

恐怖の質そのものはめちゃくちゃ好みでガクブル震えたからホラーとしては最高。ミンがセリフよりも行動でゾクゾクさせてくるから、数ある憑依モノの中でも飛び抜けて不気味。
儀式とか外部からの操作によってセックスしちゃう話が好きなのでエロ的にも満足。
ラストも良い。

人間は日常的に環境を汚したり犬に限らず様々な命を食って虫も潰しているわけで、それらの無念も集まってるならそりゃ強力でしょうねと。ゾンビ展開も皮肉としてやってるのかもしれん。

悪霊は確かに存在してるのに救いの神魔は現れないの嫌すぎる。

職業紹介所で楽しく働くミンのような若者が巫女になりたがるはずもなく、その母親までもが拒絶してたなら信仰が絶えるのも無理はない。
それに比べて復讐心のような時代に囚われない力は増幅するばかりで、隙を見せたら容赦なく襲われちゃったわけだ。
復讐側の人間はほとんど姿を見せなかったのに影響力が強すぎるよ。
まぁ職場でヤリまくってたし行方不明の間にもかなり接触してたんだろうな。
呪術とエクソシズムを交互に受けまくるモノ扱いがエグすぎ。

バヤンの真意はどこまでも謎だし、昔から存在していたのかも怪しいし、バヤンに選ばれる巫女の症状ってそもそも呪いの一部だったんじゃねーのかと…全て掌の上というか、めちゃくちゃ昔から仕組まれていた抵抗できない運命を感じてしまう。想像すればするほど怖くなるしニムの心情を考えると悲しすぎる。