最高の山王戦をアニメーションで鑑賞するという贅沢。
題材はスポーツだもの、動画で観た方がその臨場感やバスケットならではのクールでダイナミックはプレイは直に伝わる。
一方で約2時間の尺に、原作マンガで描かれる全てのシーン、台詞、台詞をそのまま詰め込むことは難しく、数百回、もしかしたら千回は読み返しているので、「あ、このシーン、この台詞が抜けてる」というのはつぶさに残念な心持ちで観ていた。
スラムダンクファンなら誰でも同意することだと思っていたいけれど、スラムダンクの凄いところは、ひとつひとつのシーンや台詞が甲乙つけ難くどれも名シーン、名台詞であること。
映画にするにあたりどのシーンを削ぎ落とすか苦悩の末の結果だと理解しているけれど、スラムダンクファンではない人が見るときっとそれぞれのシーンの本当の意味するところはなかなか分からないと思う。
やっぱり原作がマンガであればマンガが一番、アニメーションであればアニメーションを鑑賞するのが一番。
この年齢になると、スタメンが揃うまでのストーリーは結構ノイズに感じてしまう自分がいることにも自分で残念なのだけれど、だからこそクライマックスの山王戦を描いてくれたことには感謝。
個人的には堂本監督の試合後の「はいあがろう」のひとことがどっちの意味なの論争がクリアになったのもすっきり。