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THE FIRST SLAM DUNKの42のネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画でこんなドキドキしたの初めてだった!!!!結末知ってるのに何度も息を呑んだし、なんなら無音のシーンはもう息止まってたし、ずっと何かに祈ってた。全員ちゃんと生きてて、バスケってこんなに面白いんだ…って恥ずかしながら初めて知った。見に行ってよかった、今まで何してたんだ!という気持ち。

試合の中で全員がひとつずつ成長していくことに何より感動した。全員ちゃんと高校生で、それぞれに苦しんで、それぞれが今目の前の試合にちゃんと向き合っていて、それがものすごく胸にきた。適当な気持ちで見られない映画だった。井上先生まじで天才すぎ……………

個人的にいいなと思ったシーン
⚪︎リョータは案外ぐれずにまっすぐ育っていて、彼が小さな頃に培われたアンテナ由来なのか、ちゃんと家族から・周囲からの愛情や期待を受け取って育ってたんだろうなあと思った。
⚪︎花道の存在はほんっとにありがたいというか、花道じゃない人の視点から見て花道の主人公らしさがより際立った。あんな人がいたらそりゃ無条件に鼓舞されちゃう。花道が折れないところが本当にかっこいい。
⚪︎流川が個に固執せずチーム全体の勝利のために行動を変えたの、震えるくらい感動した。あれ、もちろんチーム全体との関わりの中で成長しつつあった最後の一歩なんだと思うけど、今回の映画だとリョータの関わりが大きいなと思った。今作、リョータは確かに主人公だった。すばらしかった。
⚪︎沢北の神社でのお願い、あの時点ではまだ「本当に強い人がさらに上を目指す強い気持ちの現れ」としか見れなかったのに、試合の結果がついてから振り返ってみるとものすごく傲慢な願いに見えてしまったというか。演出が憎いと思った。あのお願いをした時点で彼は「負ける」なんてことは望んでなかったし、考えにすら入れてなかったと思う。あれは向上心だけじゃなくて、若さゆえの万能感・全能感の現れだったんだ!みたいな。うまく言えないけど。実際彼は今回の経験をバネにしてちゃんと上のステージに進んでいて、確かに彼にとって必要な経験だったんだよなあ。
⚪︎最後、リョータと沢北の対比がとてもよかった。出身地の問題かもしれんけど、沢北はずっと体育館なり屋内の恵まれた環境でトレーニングを積むことができた人、リョータは金銭的な障壁もあったんだろうけど、できる努力をこつこつ積んできた人、というのを肌の色の違いで感じた。考えすぎかな。(笑)

総じて全員かっこよくてめちゃくちゃよかった!!!!もう何回か映画館で見たい〜もっと早く見ておけばよかったな…………
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