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アステロイド・シティのmasanaのネタバレレビュー・内容・結末

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

核実験にUFO騒動、
ヨハンソンはマリリンモンローかな?
まさに50年代のアメリカンドリームの裏側で起こるリアル・ファンタジーのような
作品だった!

また、隔離された"アステロイドシティ"は
パンデミック下を表すようだった。

"大切な人との別れとどう向き合うか"
ということがテーマなんだとは
思ったけど、
宇宙人が出てきた瞬間、オーギーが叫んだ
「もうわからないよ!」は観客も
同時に思ったことでしょう(笑)

ウェス監督の作り出す風景は
絵画のようだなと感じていたけど、
今日なぜかわかった…!
色彩の鮮やかさと小物の可愛らしさに
溢れているのに、役者に表情がない。
どのシーンも感情がわからないから
自分で人物の感情を自然に作り上げてる感覚があるからだ。

「時間がすべてを癒す、なんてことはない。せいぜい絆創膏さ」
というセリフが一番そのとおりだと思ったし、心に残った。
なのに妻を失った心の供養は
"尺の問題"で叶わず…

最初は映画を皮肉った映画
なのかなと解釈していたけど
後半には、役者が役者を演じている点や
制作側を描いている点にウェス監督の
役者への愛情が詰め込まれているなと
感じた。

で、トム・ハンクスが涙するシーンは
どうしても泣いちゃいます!笑

と、感想も不可思議でまとまりませんが
白黒の現実と色鮮やかな作り話、
やはり「眠らないと、目覚められない!」
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