ヤマト

硫黄島からの手紙のヤマトのレビュー・感想・評価

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)
3.8
すごかった…。
こちら父親たちの星条旗と二部作として、アメリカ側から見た父親たちの星条旗と、日本側から見たこの硫黄島からの手紙の2作から成り立っています。
硫黄島で守りに徹していた日本側、攻めに徹していたアメリカ側。
かと言って、どちらかを観ていないと話がわからないとかはありません。単品作として観て問題ありません。
ただ両作観た方が面白い(?)と思います。

硫黄島からの手紙は父親たちの星条旗よりも現地の戦争シーンをメインに話が撮られています。
登場人物も実在した人物をモデルにしつつ、それを引き立てる架空のキャラクターも混在しています。
手紙自体は本当にあったもので、詳しくはネットで調べてみると良い。

この作品にネタバレもクソもあるかと思うので結構ガッツリ書きますが、個人的に印象に残っているのは自害シーン…。これはかなりキツかったです。実際こういうこともあったと思います。ほんとに死ぬか生きるかで死ぬこと以外の選択肢がないのが…。

わんちゃんのシーンもちょっと…。いや、だろうなって思ったけど、あまりにも残虐すぎる。動物好きとしてはきつい。


なんか知らんけど二宮和也があの世界観にめちゃくちゃマッチしてて違和感なかった。ほんとに居そうだったのがまた面白い。かなりの適役。

渡辺謙は言わずもがなベテラン俳優としての貫禄があり、かなり役としてハマっていた。


最後のシーンはどうなったんだろうって感じだったけど、考察とか調べてある程度納得しました。
矛盾点とかもよく挙げられていたけど、それもある程度考察調べていたらわかりました。


監督は海外の方でクリント・イーストウッドなんですけど、実際日本語なんかわからんのにどうやって撮ったんだろうと思いました。
渡辺謙が通訳してたんかなとか、その日本語としてのニュアンスとか演技とかどう演出してたんだろうってめっちゃ不思議です。


しかし!クリント・イーストウッドらしい、リアルさと残酷さを現した作品で私は彼が撮ったからこそのこの作品だなと思いました。
海外の方なのに、ここまで日本のことを調べて撮影したのは本当に素晴らしいと思います。
やっぱりクリント・イーストウッドは天才だよ…。
なんかいっぱい書きたいことあったのに、たくさんありすぎて忘れた。

とにかく戦争のことを深く考えさせられる作品だった…。
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