32年ぶりに見た。
やっぱり前半が眠くなってしまった。
前半はレトロで厳かな古典然とした
雰囲気のモノクロ映像。
天使が粛々とお仕事してるイメージと
合致。私には手に届かない過去の時代と
いう感じで、すこしよそよそしい。
後半はビビッドなカラーの世界へ。
血の通った人間になったイメージに
重なる。カジュアルに身を包み
ファストフードをむさぼって街を闊歩。
話は俄然ポップで現代的になり、
ぐっと身近に感じる(とはいえ35年前)。
一度に二つの映画を楽しめる感じが
ユニーク。
元天使のピーター・フォークとか、
おもしろいなあ。
3年前、ベルリンに行ったとき、
ロケ地を巡りたかったけど、
分からなかった。
映画から感じるベルリンのイメージは、
旅した時と同じで、
ヨーロッパの先進国にしては自由で
活気はあるものの、閑静でもあり、
失礼ながら少し貧しく、少し暗い
イメージ。
私はそんな訳ありなベルリンの趣きを
好きだと感じた。今も天使が歩いている
余地がありそうで。