猫兎ゆら

余命10年の猫兎ゆらのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
4.0
2022年劇場鑑賞作品2本目。

予告から分かってたけど、泣きました。泣き映画の時、本当にマスク邪魔ですね……。←

小松菜奈ちゃんの透明感が役柄にめちゃくちゃ合ってました。坂口健太郎さんも透明感があって、小松菜奈ちゃん×坂口健太郎さんの化学反応良かったです。脇を支える(?)俳優人の皆様も素晴らしかったです!

余命10年。どこからの余命10年によるかと思うけど、20歳から30歳の10年は大きいね。

「死にたくないよ……」

お母さんの肩に頭を乗せながらキッチンで泣くシーンが一番、泣けました。静かに泣く父も。

でも、死にたくないって思えるってことは幸せな人生なんだなって思います。まあ、幸せだからこそ今、死にたいって気持ちもあるから一概には言えないんですけど……。

誰かのために何かをしたい。好きだからこそ、別れる選択肢。好きだからこそ一緒にいるとツラくなる。好きだからこそ嘘をつく。でも、一緒にいたい。

タイムリミット。

夢、恋、友情、仕事、20代の輝く一瞬がそこにあって。

桜が咲く。風が吹く。

儚いけれど懸命に生きる命がそこにある。

病気になること。“可哀想”人は、そう言う。

果たして本当にそうなのだろうか?

「可哀想なのは、どっちかな?」

2時間で1人の女の子を中心とした人生の物語。

鑑賞して、生きること。命について。色々なことを一度、ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか?
猫兎ゆら

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