RYUYA

余命10年のRYUYAのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.5
主人公が心を閉ざしてゆくのを、画面上下の黒みをアハ体験みたいに徐々に狭める事で表現したり、「急に撮監ルベツキになった⁈」みたいな、『ツリー・オブ・ライフ』感満載の人生夢想モンタージュをしてみたりと、売れっ子街道真っ只中でも、攻めた映像演出を意欲的にぶっ込んでくる藤井監督はすごいと思う。本当にお涙頂戴なら、登場人物みんなが集ってわんわん泣いてる葬儀のシーンで締めるはずだが、それをしない実直さが良かった。松重豊さんと原日出子さんの、ご両親役の絶妙な佇まい。素晴らしかったなぁ...。
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