みんなの演技に泣けた。
お父さんもお母さんもお姉ちゃんも友達も、静かに泣く演技に心震わされて、喉がギュッと詰まって苦しくなるくらい泣いた。
事件とか奇跡とかの劇的なストーリーはいらないんだなって思った。
「私たちって どっちがかわいそうなんだろうね…
ゴメン、今のなし」
このシーン、ご両親やお姉ちゃんの気持ちになっても本人の気持ちになっても、本当にもうどうしようもなく辛い。
桜の花びらが舞う中で彼が花束を持っているってことは、夏に生まれるお姉ちゃんの赤ちゃんは抱っこできなかったのかな…
作者さんが同じ病気で苦しんで、この原作の文庫化の刊行前に亡くなったと知ってまた泣いた。
作者さんの生まれ育った三島で撮影することにしたことも泣ける。
亡くなった人を誰かが思い出している時、天国ではその人にお花が降り注いでいるって聞いたことがあるけど、どこかの誰かが本を読むときも映画を観る時にもお花が降っているといいなと思う。
原作読んでみたいです。