"2025年、MCUの先頭を翔ける"
今作はとにかく『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を経て、申し分なく"アメリカの象徴"となったサムの成長ぶりが見所。ホアキンとの関係性が、かつてのスティーブとサムを想起させ、戦場を牽引するサムの姿勢には、キャプテンアメリカの後継としての貫禄を感じる。
常に『キャプテン・アメリカ』の物語の中心を担う"政治"。取り扱う題材がシビアなため暗くなりがちだが、MCU作品において、この雰囲気を出せる作品は唯一無二であり必要不可欠。今作においても、良い塩梅の重い空気感が漂っており何よりでした。
1つ欠点を挙げるとすると、ティアマットを巡る国際問題や、サミュエル・スターンズの暗躍など、展開が予告編通りすぎて意外性に欠ける点は否めない。個人的に期待していた、他国籍ヒーローの示唆や、ヒーロー社会の国際的な広がりはあまり描かれず、割と置きにいった内容な印象。
少し物足りなさはあれど、サプライズゲストも丁度良く、スクリーン映えする空中戦やハルクアクションも見応え抜群でござんした。ロスとサブラめちゃくちゃ良かったー!