久しぶりのMCUと大好きなキャプテンアメリカなので期待値爆上がりで鑑賞した結果、安定の面白さとウィンターソルジャー寄りのリアルな格闘メインのアクションにサスペンス要素や、キャプテンアメリカを受け継ぐ重圧や苦悩、覚悟等、ヒーロー映画なんだけれども、リアルで、シリアス、硬派な構成が見応え抜群で、原点回帰といった印象も受ける作品で、個人的な満足度も高く、面白かったです。
ただ、ヘリのシーンやリアルな市街戦等、シビルウォーやウィンターソルジャーにあったインパクトのあるアクションが欠けており、熱くなるような興奮と感動が弱いのも事実なので、良作だけれど傑作ではないかなというのが正直な感想です。
エンドゲーム前の求心力は落ちているMCUですが、ブラックウィドウのようなセラフや新ファルコンス等、魅力的でこれからが楽しみになるようなキャラも現れたり、まだまだ楽しませてくれそうなので、最近の低迷で不安はありましたが、杞憂に終わったのも良かったです。
最近の傾向として、ドラマを観ていないと100%楽しめないことが多いですが、今回に関しては観ていなくても問題ないと感じましたし、観ていないから作品の面白さが半減するといったことはないなと感じました。
ただ、観ていればプラスアルファで楽しめる部分も感じたので、観ている勢が損をすることはなくて良かったなとも思いました。
超人血清を打たない生身の人間だからこその苦悩や葛藤、普通だからこそ人に寄り添えたり、人間らしさが強いからこそ目標にし易く共感出来る存在なんだと感じたり、前のキャップとは違う新たなキャップ像が確立され、サムらしさも残しつつキャップとして確立されていく過程が非常に丁寧に描写されており、継承やヒーロー誕生の物語としては熱く、胸を打つ内容で、リアルと派手なアクションの融合にベテラン俳優の演技が物語に説得力やリアリティを生み出しており、エンタメ作品としてハイクオリティな完成度なので、待てば配信で観られるけれども劇場で観るのに適した作品だと感じました。