ヨダセアSeaYoda

イノセンツのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

イノセンツ(2021年製作の映画)
4.5
【宣伝】
詳細はYouTubeで語りました!
↓↓↓
https://youtu.be/EPbdZGCWRGY


【STORY】
 夏休み、ノルウェー郊外の団地で仲良くなった4人の子どもたち。
 彼らが謎の超能力への目覚めを通して、大人の目に見えないところで変化していく様子を描く物語の中で、子供達の行いはその無邪気・無知な性質から、闇深い所業に変わっていく…。


【REVIEW】
 今作のタイトル『イノセンツ』という単語は、無知、無邪気、場合によっては無罪、のように解釈される言葉。その意味の通り、幼く無知な子供ならではの純粋な残酷さが、じわりじわりと心を抉ってくる北欧産サイキックスリラー。

 人間は経験や勉強によって知識や社会常識を覚えていく能力が高いから大人になるにつれて余計なことをしなくなっていくのであって、本来は他の動物と同じように、気に食わないものを攻撃したり、興味本位でいたずらをしてみたくなる本能が備わっていると思う考えられる。正直言って、今でも手頃な石ころが落ちていれば蹴らないけど蹴ってみたくなる気分は覚えているし、法律さえなければ気に食わない相手をすぐ殴ってしまいそうな人はいくらでも目にする。そう思うと、結局大人だって、学習と法律の縛りによって本能を強制されているだけで、芯の部分は子供と変わらないんじゃないかと思ったりもする。

 そういう意味で、実行に移したことがあるかはさておき、今作の子供たちの行いに一切全く共感できないという人は少ないと思う。でもその共感には、これまで成長してきた大人としての価値観との間に大きなギャップがある。その罪悪感や、理解できてしまう自分への恐ろしさ、自分や周りの人が子供の頃にこんな行いをしてしまったかもしれないという何ともいえない恐怖心。それが、今作のゾクゾクさせられる大きな一つのポイントではないか。

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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】
※作品のウリじゃなさそうな部分は「-」
総合点89pt/100pt 星換算★★★★☆4.5

95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高!/70=すごい!/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級

《基本点》
 コンセプト 93pt/100pt✨✨
 原作・実話 --pt/100pt
 設定・起点 92pt/100pt✨✨
 脚本・展開 88pt/100pt✨
 テンポ感  69pt/100pt
 編集カット 68pt/100pt
 心に来る度 --pt/100pt
 後味残る度 79pt/100pt
 撮影構図  78pt/100pt
 カメラ動作 69pt/100pt
 固有の演出 74pt/100pt
 言葉選び  --pt/100pt
 映像美   --pt/100pt
 視覚効果  70pt/100pt
 美術    70pt/100pt
 キャスト  70pt/100pt
 演技    76pt/100pt
 顔芸レベル --pt/100pt
 キャラデザ 74pt/100pt
 衣装    --pt/100pt
 メイク等  --pt/100pt
 音響・録音 67pt/100pt
 サントラ  65pt/100pt
 歌曲    --pt/100pt
 主題歌   --pt/100pt

《ジャンル点》
 ヴィラン  -pt/100pt
 アクション -pt/100pt
 歌唱力   -pt/100pt
 ダンス   -pt/100pt
 肉体美   -pt/100pt
 ミステリー -pt/100pt
 サスペンス -pt/100pt
 コメディ  -pt/100pt
 ファミリー -pt/100pt
 カワイイ  -pt/100pt
 ビックリ  -pt/100pt
 ゾワゾワ  79pt/100pt
 胸糞悪さ  84pt/100pt✨
ヨダセアSeaYoda

ヨダセアSeaYoda